真杉匠(23=栃木・113期)が打鐘先行で逃げ切り勝ち。デビュー3年8カ月で記念初優勝を飾った。
レースは阿部がスタートで飛び出し、前から真杉―阿部―伏見―松浦―小川―東口―高橋―渡辺―内藤の順で周回。残り2周から渡辺―内藤で上昇して前へ。7番手に下げた真杉が打鐘から一気にカマして渡辺を叩き阿部―伏見が続く。松浦が2角から捲るが阿部のブロックで不発になり、最後の直線で松浦、内藤、高橋の3人が落車。ペースをつかんだ真杉が末良く逃げ切り、マークした阿部が2着に流れ込んだ。
栃木のホープが圧巻の逃げ切りで記念ウイナーの仲間入りだ。会心のレースで押し切った真杉は「先行で記念を獲りたいと思っていたのでうれしい」と安どの笑みを見せた。大一番でも「最初から先行しようと思っていた」とスタイルは崩さない。「出切ってからペースで要所要所を踏み直した。(松浦が捲ってきたが)全部後ろ任せで前しか見てなかった」。地元で行われる宇都宮ウィナーズカップへ最高の弾みをつけた23歳は「今回に続いて地元のウィナーズも勝てるように頑張ります」と高らかにV宣言した。
優勝した真杉、2着阿部、3着伏見の次走は宇都宮ウィナーズカップ(18~21日)。
◇真杉 匠(ますぎ・たくみ)1999年(平11)2月1日生まれ、栃木県出身の23歳。113期。2018年7月函館でデビュー。19年11月にS級に特別昇格。昨年の京王閣ダービーでGⅠ初優出。通算成績は314戦133勝。優勝13回。1㍍75、76㌔。血液型A。